【よみもの】3年後の正殿完成へ向け期待が高まる首里城復興のいま | 樂園百貨店

3年後の正殿完成へ向け期待が高まる首里城復興のいま

2023.10.30

OKINAWA

令和元年10月30日の首里城火災から丸4年が過ぎ、またコロナ禍を経て、沖縄への観光客が戻り始めている現在。首里城は新たな正殿の建設が目に見える形で進み、3年後の完成に向けて期待が日々高まっているのを感じます。令和5年の今年は、首里城復興祭で4年ぶりに国王および王妃役が選出、さらに琉球王朝絵巻行列も行われるとあって注目が高まっています。そんな現在の首里城の復興状況について、首里城公園管理センター・広報企画展示係の福治広規さんにお話をうかがいました。

(資料提供  内閣府沖縄総合事務局 国営沖縄記念公園事務所、(一財)沖縄美ら島財団)

今しか見られない復興の姿

昨年の11月に正殿が起工され、まもなく1年。今年9月に正殿本体の本格的な工事がいよいよスタートし、国王が政治や儀式の際に出御(しゅつぎょ。国王が臣下や家来の前に出られること)する「御差床(うさすか)」と呼ばれる部分の1本目の柱が建てられました。柱には奈良県から調達されたヒノキが使われ、お披露目となった日には多くの報道陣が駆けつけました。

令和の首里城復元の大きなテーマは「見せる復興」。全国的に考えても、こうした建築物が復元される様子は一般的には見ることができません。また、そもそも見る機会自体、ほとんどないとも言えます。そうした意味でも、今こうして着々と進められている首里城の復元作業は専門家ならずとも、見る価値があるものなのです。

福治さんは、首里城が復興していく様子を、ぜひ足を運んで直接見て欲しいと話します。

「首里城公園にいらしていただくと分かると思いますが、来園者の皆様には復興作業を本当に目の前で見ることができるようになっています。『素屋根見学エリア』と呼ばれる、建築中の正殿を雨や風から守るために素屋根を設けた場所ですが、1階から3階まであり、窓ガラス越しに宮大工の方々の仕事の様子を間近で見ることができます。作業は日々進むので、見られる工程はどんどん変わっていきますし、こんな機会はめったにないので貴重だと思いますね。また、今回の復興作業にはおよそ30名の宮大工の方々が携わられていますが、そのうち10名が沖縄出身の方です。今回の復元作業が終わっても、今後もメンテナンス作業は続くため、現在の作業は宮大工の育成という点においても大きな意味を持っていると思います」。

首里城復興祭で気持ちを一つに

今年の首里城復興祭は例年以上に内容を充実させ、見応えがあるものになるとのこと。4年ぶりに国王および王妃役が選出されお披露目となるほか、琉球王国時代の華やかな行列の様子を再現した「琉球王朝絵巻行列」も開催。中国の使者である「冊封使」の行列と伝統芸能団の総勢350名による演舞は見応え抜群。賑やかなお祭りを通して首里城復興への想いは再び全国、世界へと発信される機会になるはずです。

首里城火災後、首里城最中を通して復興を応援してきた樂園百貨店は、年々フレーバーを増やすなどその姿勢に変わりはありません。今年は新たに栗黒糖味を発売しました。まろやかでコクのある黒糖と、大人な味わいの栗が入った最中はこの秋限定のフレーバー。首里城を想う気持ちとともに大切な人へ贈るのにもおすすめです。

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