【よみもの】沖縄生まれのリッチなポップコーン「Panari(パナリ)」 | 樂園百貨店

沖縄生まれのリッチなポップコーン「Panari(パナリ)」

2023.07.06

FOOD

レッドパープルやモスグリーンなど目を引く鮮やかなカラーに、大きめの粒。「Panari」は普通のポップコーンとは一味も二味も違う、贅沢な沖縄生まれのポップコーン。原材料や素材の味をいかすことにこだわり、贈り物としても喜ばれるポップコーンには、離島の“おいしい”がたくさん詰まっています。

満足できる、おいしいポップコーンを作りたい

「Panari」を作っているのは、マンゴーの加工販売などを行う株式会社万果(ばんか)。代表取締役社長の福原さんによると、そもそもの商品開発のきっかけは沖縄の新たなおみやげとしてポップコーンを作ってほしいと依頼を受けたことだったとのこと。

ところがいろいろな事情があり、その計画は頓挫する事態に。ただ、福原社長自身がポップコーン好きであったことと、以前からオリジナルの商品を作りたいと思っていたことから、「だったら作ってみよう」と商品開発に取り組み始めたそう。

「始めた当初から『おいしくなければ意味がない』とずっと考えていたので、最初はとにかく自分がおいしいと思うポップコーンを買い集めました。食べてみては原材料を確認する、ということを繰り返すうちに、おいしいと感じたものには、バターや生クリームなどの動物性のものが使われていることがわかりました。そこから少しずつ自分なりにレシピを考えては試作を繰り返しましたね」

まだ知られていない離島の素材を合わせて

独自のレシピを開発し、福原社長が完成させたのは、厳選したバターや生クリーム、砂糖を使ったキャラメルベースのポップコーン。食べた時にカリっとした食感にすることや、ポップコーン同士がくっつかないようにするなど、何度も試行錯誤を繰り返したといいます。

「キャラメルをやわらかい状態でポップコーンに絡めて、その後にだんだん常温に戻していくんですが、その固まる過程でカリっとした食感にできるように原材料の配合などを調整しました。ただ、食感はクリアしても、それを持続させるのが難しくて。湿度が高くなると食感が悪くなるだけでなくポップコーン同士がくっついてしまうので、水分を通しにくいパッケージにするなど工夫を凝らしました。最初はキャラメルを混ぜるのも、パッキングする作業もすべて手作業だったのでとにかく手間がかかって。でもできあがったときはやっぱり嬉しかったですね」。

こうしてできあがったポップコーンは「Paris(パリス)」と、「Panari(パナリ)」の2つのシリーズとして売り出されました。

「最初に作ったのは『Paris(パリス)』シリーズなんです。宮古島の方言で「畑」は「パリ」と言うんですが、もともと宮古島とはマンゴーの仕入れなどで縁があったのと、ポップコーンは洋菓子だから、言葉の響きとしていいなと思ったんですね。その後には、もっと離島の知られていない素材を使うのがいいんじゃないかと思って、「離島」を意味する「パナリ」というシリーズを作りました」。

「Panari」には、鮮やかなレッドパープルが印象的な宮古島産の紅芋や、南大東島の月桃、多良間島の黒糖、宮古島の塩など、福原社長がこれぞと見込んだ素材が使われています。

「香料や着色料は使わず、離島で育った魅力ある素材をできるだけそのまま使うことを考えました。食べてもらえば、そのおいしさは分かってもらえると思います」と福原社長。一口で味がわかる人工的な香料などとは違い、素材そのものの味わいはやさしく、ゆっくりと味わうことでそのおいしさが分かります。大人にも、子どもにも安心して食べてもらえる、贈り物にもおすすめなポップコーンです。

株式会社万果(ばんか)

西原町に本社を置き、マンゴーを仕入れて加工し、原材料として販売するほか、ジュースやジャム、ゼリーなどの加工品も。株式会社与那覇食品の沖縄そばの仕入れ販売も行う。オリジナル商品のポップコーンシリーズ「Paris」「Panari」を自社で製造。
http://www.banka.co.jp