【よみもの】ボタニカルなキャンドルとリースで演出する、大人の樂園クリスマス対談<前編> | 樂園百貨店

ボタニカルなキャンドルとリースで演出する、大人の樂園クリスマス対談<前編>

2017.12.08

PEOPLE

色とりどりの花や植物、ドライフルーツなどを使ったボタニカルキャンドルを作り出すキャンドル作家、飯星りんかさん。ブーゲンビリアをメインに、ユーカリや羽、天然石を組み合わせたオーナメントを作り出すリースメイカー、森井裕子さん。プライベートでもお友達というお二人に、作品づくりのきっかけや沖縄の花の魅力、コーディネートの秘訣まで、美味しいコーヒーを飲みながらたっぷりおしゃべりしていただきました。樂園CHRISTMAS特別企画インタビュー<前編>をお届けします。

【アロマの仕事から作家へ、それぞれの直感とタイミング】

−現在、デパートリウボウで開催されている樂園CHIRISTMASマーケットに、おふたりの素敵な作品がディスプレイされていますが、作品づくりを始められたきっかけを教えてください。

りんか 私はずっとアロマ関係の仕事をしていたんですけど、子どもが生まれたタイミングで、自宅でアロマの教室をはじめたんです。その頃から自分のコスメとかは全部手作りしていたので、その一環でキャンドルも作り始めるようになりました。

最初は趣味みたいな感じだったんですけど、作り方を調べているときに、周りにお花が入ったすごく素敵なキャンドルを見つけて「これ作りたい!」って思って。それがボタニカルキャンドルだったんです。そこからはもう一直線。教室は大阪だったんですけど、私は実家が大阪にあるのでそこを拠点に月一回、半年間ぐらいだったかな、沖縄から習いに通いました。私は子どもが3人いて、そのときいちばん下がまだ1歳になったぐらい。子育てに忙しい時期だったけど、もうそのキャンドルを見た瞬間に「これだ!」って、ピピピっときちゃったんです。

裕子  あんまり頭で考えてどうこう、っていうタイプじゃないよね、私たち。

りんか ふふっ、そうだね(笑)

裕子  私もちょっと似ていて、自宅でアロマサロンを開きながら子育てをしていたんです。アロマトリートメントをするときってお客様にベッドに横になってもらうんですが、そのときに天井になにもないとちょっと寂しいなと思って。自己流でリースのようなものを作って飾ったのが最初でしたね。

販売とかは考えてなくて、あくまでサロン用だったんですけど、りんかさんの旦那様がオーナーをしているカフェ「ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWA」に置いてみない?と声をかけてもらって。それから販売するようになりました。
りんかさんもそうだと思うんですけど、私にとっても、子育てをしながら自宅でやりたい仕事ができる今のスタイルが理想ですね。

−生活スタイルに共通点があったのですね。お二人が知り合われたきっかけは?

りんか えーっと、いつだったかなあ。

裕子  うーん、あまりはっきりとは覚えてないけど(笑)
もともと、共通のお友だちがいたんですね。で、私とりんかさんは二人ともすごくお花が好きという共通点があったので、お花の話をしたり、お花屋さんでばったり会ったりとかしているうちに……かな。
りんかさんが作っているキャンドルを見せてもらって、「私のサロンに置きたい!」ってお願いしたりして。県内にいろいろなアロマキャンドルがありますけど、私はりんかさんのキャンドルがとっても好きなんです。

【南国の花、ブーゲンビリアに魅せられて】

−お花が好き、という共通点まであったのですね。たしかに、お二人の作品には「花」がふんだんに使われていますよね。

りんか そう、お花の入ったキャンドルをつくるときは、絶対ブーゲンビリアを入れたいと思ってました。沖縄の花のイメージだし、“沖縄らしさ”みたいなものが表現できるんじゃないかなって。

裕子  私もりんかさんも県外出身なんですけど、ブーゲンビリアって本土ではあんまり見かけなかったよね。

りんか そうだね。

裕子  それが、沖縄ではあたりまえのように風景の中にあって。ぱっと目に入ってくる鮮やかなピンクがすごく素敵だな、と思いました。
最初、お花屋さんで探したんですけど、そこらへんに生えているからか全然売ってないんですよね(笑)。それで、お友だちとか、娘のお友だちのおばあちゃんとかから分けていただいて作品を作るようになりました。

ブーゲンビリアってよく見てみると、同じ木でも夏と冬で色が違うんです。冬にとると赤っぽかったり、夏にとるとピンクっぽかったり。季節によって、その時々の色を楽しめるのも素敵ですよね。

りんか でも、意外と探すと無いんだよね。あそこで見かけたような…って思って行ってみたら無い!とか。

裕子  わかる! 時期もあるしね。必要だって思ったときになかなか無くて困る。

りんか そうだよね。子どもたちも私たちが、ブーゲンビリアが必要だって分かってるから、どこかで摘んで、帽子やポケットに入れて持って帰ってきてくれたりします。

【天然素材ならではの、色彩の変化も楽しんで】

−キャンドルとリース、どちらも繊細な印象ですが、飾り方やお手入れのコツみたいなものはありますか?

裕子  リースは持ってもらうと分かるんですが、意外と軽いので画びょう1個か2個で吊るせますし、100円ショップに売っているような粘着フックでも大丈夫です。リースについている紐が短いなと感じたら、麻紐とかを足していい位置に来るよう調節してみてください。その日の気分で飾る場所をいろいろ変えても楽しいと思います。

あとは、天然の素材なので、飾っているうちにだんだんと色合いが変わってくるんですが、その変化も楽しんでもらえたら嬉しいです。条件にもよりますが、直射日光があたる窓際に吊るしていると、だいたい一年ぐらいでブーゲンビリアのピンクがアイボリーに変わってくると思います。また違った雰囲気のリースになって楽しいですよ。

りんか キャンドルも色を付けるのに染料を使っているので、長い期間置いているとやっぱり色があせてきてしまいます。日中はできるだけ窓辺を避けるようにしてもらえると、より長くきれいに使えますよ。
あとは、もったいないからってすぐ消しちゃうと、真ん中に “ロウ溜まり”ができちゃって、芯が埋まって使えない!ということも多いです。そのときは、まだロウが軟らかいうちにカッターでくり抜いて間口を広げてもらえるといいかなと思います。

裕子  私がりんかさんから頂いたキャンドルはもう1年半以上経つんですけど、逆に色の変化が好きだったな。退色っていう感じじゃなくて、だんだん微妙にくすんでいって…。なんていうか、キャンドルを育てているみたいな気持ちになりました。
今は内側をくり抜いて、”ティーライトキャンドル”と呼ばれる、小さなアルミカップに入ったキャンドルをいれて、キャンドルホルダーとして使っています。

りんか そうそう。お花を埋め込んだ周りの壁の部分を残して燃焼していくので、内側のロウが減ってきたら小さなキャンドルを入れて使うこともできるんです。そのときは、直接ティーライトキャンドルを置くと熱でどんどん中に食い込んでいってしまうので、ワンクッション、受け皿みたいなものを入れて使ってもらえるといいですね。

裕子  交換も楽だし、外側はずっときれいなまま楽しめるのでおススメです。

りんか あと、しばらく使わないとどうしてもホコリが溜まってしまうと思うんです。ホコリが付いた状態で火をつけてしまうと、ホコリも一緒に燃えて香りが変わってしまうので、使わないときはなにか被せておくか、使う前に拭いてもらえるといいかな。

裕子  リースは天井から吊るしている場合は全方向から風が当たるので、湿気が多い時期でもカビの心配はほとんど無いです。壁掛けにしている場合は、壁と接している部分に湿気がたまってしまうので、ときどき表裏を反対にしてもらえると良いと思います。
ほこりが気になるときは、ドライヤーでさっととばすか、お天気のいい日に洗濯物と一緒にベランダに吊るしておいても。意外とお手入れは簡単ですよ。

後編につづきます。後編では、ディスプレイのコツや沖縄だからこそのクリスマスの過ごし方について、お話ししていただきました。>

《撮影協力》
ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWA(ジバゴ・コーヒーワークス・オキナワ)
VONGO & ANCHOR(ボンゴ・アンド・アンカー)

森井裕子/飯星りんか

森井裕子(写真左)
リースメイカー・セラピスト
沖縄でセラピストとして活動する傍ら、ヒーリングの延長線上に生まれたネイチャーオーナメントで空間表現を行うアーティスト。
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Bluemooncandle okinawa 飯星りんか(写真右)
キャンドル作家・アロマセラピスト
ヨガインストラクター の仕事の中で2011年、キャンドルと出会い、今はほぼキャンドルを作る毎日。奈良県出身。 3人の母。
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樂園百貨店では、裕子さん、りんかさんの作品をはじめ、クリスマスを「High」にする商品を取りそろえております。
また、1Fではクリスマスグッヅだけを取りそろえた「樂園CHRISTMASマーケット」を開催。12/11(月)までの期間限定オープンです。どうぞお見逃しなく。