【よみもの】肌本来の働きをいかすMOON PEACHのスキンケア | 樂園百貨店

肌本来の働きをいかすMOON PEACHのスキンケア

2021.06.01

PEOPLE

スキンケアの基本は、まず汚れを落とし、保湿をして、潤いを与えること。この工程の中で、汚れを落とすときに「洗浄剤を使わない」という考えに基づいた製品づくりをしているのが、MOON PEACHです。ポイントは、角質細胞、常在菌と皮脂を無理に落とさないことで肌本来の働きを最大限にいかすということ。開発者・素肌美容家うすき友美さんにMOON PEACHならではのスキンケアについて、さらにはスキンケアを通した自分との向き合い方について、お話をうかがいました。

始まりは、月桃との偶然の出会いから

「もとは製薬会社に勤めていて、一般的なOLだったんです。まさか自分が化粧品を作って販売するなんて、まったく思っていませんでした。きっかけは月桃との出合いだったんです」。

東京で生まれ育ち、当時は東京で働いていたうすきさん。ある日、父が仕事で沖縄から持ち帰ってきた月桃精油を市販のクリームに混ぜて家族や知人に配ったところ、手荒れやアトピー、水虫の症状が改善され、周りから「すごい!」との声が次々と聞かれて驚いたと言います。そこでお父さんは月桃のクリームを継続的に作らないかと、うすきさんに話を持ちかけ、うすきさんは軽い気持ちで「いいよ」と受けたのが始まりだったとのこと。

「最初は本当に軽い気持ちでクリームを作り始めたんですが、その後に本格的にやるようになったのは、アトピーだった友人のおかげですね。彼は生まれながらのアトピー性皮膚炎に悩まされていたので、それまでに本当にものすごい種類の基礎化粧品を試していて、でもあまりしっくりくるものがなかったそうなんです。でも、父の月桃を混ぜたクリームが驚くほど合っていたらしく、『お願いだから作り続けてほしい』と毎日のように電話がかかってきて、そこから開発が始まった感じです」。

知識ゼロから成分を一つ一つ調べる作業へ

月桃を使ったクリームを作るにあたって、うすきさんはまずは月桃のことを知らなくてはと、基本的なことから調べ始めたといいます。

「本当にわからないことだらけで、まずは月桃という植物についての情報が知りたくて、地域、学校、国会図書館など探し歩きましたが、まったく資料が見つかリませんでした。何からやればいいかもわからなかったから、最初は都道府県会館の沖縄県事務所に行って『月桃の資料があったらいただきたいんですが…』って相談して。先方も面食らったと思います。でもそこで親切に教えていただき学名等がわかって、そこからは論文を探し始めて、という風に成分について調べていきました」。

月桃の成分を分析し、そこに含まれる成分にはどんなものがあるのか、そして月桃の精油を肌に触れるものに使うことはできるのか…。うすきさんは月桃に関することを一つ一つ調べ、分からないことは専門とする人を頼り、そこからまた新たな疑問を解消するために人を紹介してもらい、と一つの情報を糸口にどんどんと月桃の知識を増やしていったといいます。

本当に肌に必要なこと、そして肌にいいことを知るために

スキンケアに月桃を使うためにその成分を調べていたとき、うすきさんは「肌ってそもそもなんなの?」という根本的な疑問を持ったと言います。

「月桃のことを調べると同時に、スキンケアに必要なことも調べていったんですが、スキンケアって何?というか、肌って何が必要なの?どうすればいいの?って思い始めてしまって。科学的な知識も、化学のこともわからなかったので、まずは周りに居る、肌がきれいだと思う人にどんなスキンケアをしているか聞いて回ったんですね。そうしたら、そういう人に限って、大したケアや化粧品は使っていない、何もしていないと口を揃えておっしゃいました。そこで、肌の基本的な知識を勉強しながら、「肌が臓器である」と知り、そもそも有効成分を肌の奥に届けようとすること自体が肌にとってストレスなのではないか?脂と水分の関係を考え、動物や植物、虫など、自然界にある生き物を色々と観察する中で、肌には余計なものを入れてはいけないんだ、肌にはもともと自分で守る力も、潤いを保つ力もあるから、それを邪魔しないスキンケアが必要なんだ、という私なりの理論に達したんです」。

肌にはもともと、自らの保湿成分で重なる角質層(垢や汚れと思って洗い落としているもの)があります。そこに「皮脂」というコーティング役を担う脂があり、常在菌(マイクロバイオームとよばれる微生物)が棲み、弱酸性(PH5.2-5.8)を保つ働きをしてくれます。表面を覆い、乾燥や汚れから守るちからがあるので、そのちからを邪魔せず、もっとも活かせるかたちがいいというのが、うすきさんのスキンケアの考えでした。そこから生まれたのが、肌に負担をかけずに汚れだけを落とすクレンジング、同時に美用オイルで保湿も行える「サーキュレイトオイル」だったといいます。

肌の自然な営みを邪魔しないこと。スキンケアを通して自分を知ること

MOON PEACHのクレンジングで使って欲しいのは、二つのアイテム。一つはサーキュレイトオイル、もう一つはローションか月桃蒸留水。洗浄剤は一切入っていないこの二つのアイテムで、メイクや顔の汚れを落とします。

「肌の皮脂をそのまま活かすことを基本の考えとしているので、肌の上についた汚れはサーキュレイトオイルだけで落とすことができるんです。オイルを手で温めてから顔の上に縁を描くように馴染ませて、その後に、ローションか蒸留水で十分に濡らしたコットンで汚れを拭き取ります。最後に手で顔全体をやさしく包み込むように触れたら終了です」。

また、クレンジング後のスキンケアで使用するのは、ローション、オイル、バームの3つです。MOON PEACHが提唱する「素肌美クレンジング」をしていれば、乾燥しにくい肌になっているはずなので、通常のスキンケア使用量よりもきっと少なくなるはずです。

皮脂を活かすスキンケア方法なので、肌が乾燥することはあまりないけれど、気候や環境的に乾燥がひどい場合や、日差しからや環境のダメージから素肌を守りたいときはバームを使うのもおすすめとのこと。

うすきさんは商品の開発と同時に「自分の肌をどう扱うか」もとても大切だということに気付いたと言います。
「肌と心と神経はすごくつながっているんですね。肌をどう触ったかというのは、心にすごく響くんです。自分を大事に触ることは、自分を大事にすることと同じ。毎日、肌をしっかり観察して、自分のコンディションを知って、スキンケアを通して自分の肌の変化や症状がどこから影響を受けているのかなどの体の内部に目を向けるきっかけにしてもらえたらいいなと思います」。

MOON PEACH

自ら作り出せる素肌美をサポートするために、月桃の生命力をまとうスキンケア製品を製造、販売するMOON PEACH。その特徴は、角質層が織りなす細胞の重なりやつながりを強化し、バリア機能を最大限に発揮させることです。皮脂は、肌全体をコーティングし乾燥から守ります。常在菌が生きやすい環境を作ることで、細菌・真菌等からの侵入や繁殖を防ぐ素肌を作ります。MOON PEACHでふわふわでしっとり潤いに満ちた素肌づくりを。