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2019.10.11

GOODS

香りも味も花の蜜そのもの。忘れられない味の「屋我地島はちみつ」

香りが高く、花の蜜そのものの味わいに、初めて食べた人は必ず驚く「屋我地島はちみつ」。どうしてこんなに花の香りがするの?この味の秘密は?リピートせずにはいられないおいしさの陰にあるのは、生産者・三浦大樹さんのみつばちとともに自然と共生し、手間を惜しまないはちみつづくりの姿勢でした。

一口ではちみつのイメージが一変する

ホットケーキやヨーグルトにかけたり、寒い季節にはのどを潤したりと、はちみつはとても身近な食べ物。日々の食卓に欠かせない人も多いかもしれません。はちみつは、生産地をはじめ、蜜源となる花の種類などで味が変わることを知っていますか?沖縄本島北部、名護市にある屋我地島で生産されている「屋我地島はちみつ」は、そうした違いがはっきりと分かるはちみつ。驚くほど花の香りが強く、花の蜜をそのまま食べているような味わいで、「これまで食べてきたはちみつとまったく違う」という感想を持つ人が多いのです。

「初めて食べた人は、味も香りも、舌触りまで違うから大体驚かれますね。僕自身も初めてこのはちみつができたときは、すっきりしていてフルーティーなので『これ、はちみつかな?』って思ってしまったくらいですから」。屋我地島はちみつの生産者、「おきなわBee Happy」の三浦大樹さんは笑いながらそう話してくれました。
この、はちみつの概念すら変えてしまう味や香りには、いったいどんな秘密が隠されているのでしょう。

「味や香りの違いの理由を一言でいうのは難しいんですが、その一つには『エサ』を与えていないことだと思います。『エサ』というのは砂糖水のことで、はちみつを生産するにはエサを与えるのが野菜作りで肥料を与えるのと同様に一般的なんです」。

はちみつは、本来はみつばちが自然の花の蜜を集めて作るものだけれど、自然の花は多く咲く時もあれば少ない時もあり、また育つ場所もさまざま。そうした不確定要素を考慮し、はちみつを安定供給できるようにと、養蜂家は砂糖水を与えるのが一般的です。一方、みつばちは15度以下になると活動を停止してしまうのですが、沖縄は温暖なため、年中蜜を集めることが県外に比べて容易く、エサを与えずにはちみつを生産しやすい地域なのです。エサを与えないみつばちが作るはちみつのおいしさを初めて口にした時から「このはちみつが作りたい」との強い想いを抱き、そこから試行錯誤が始まったといいます。

自然に咲く花を相手にみつばちが蜜を採りにいくのを待つので、先が見えないのはもちろん、天候によっては蜜が収穫できるかどうかも分かりません。
「初めて台風を経験した時は巣箱を開けてびっくり。蜜が全然ないんです。みつばちたちが蜜を集めに外に出られないから当たり前のことなんですが、それ以上に台風が去った後、自然界の花々が枯れてしまうため、それから約1ヶ月は花の蜜を集めることができず、またわずかに残った蜜を人間がとってしまうわけにはいかないから、結局そのシーズンの収穫はほとんどナシ、というゼロかイチかのリスクもあるんですよね」。

そのほかにも暑さや寒さ、晴れや雨などによってもみつばちの様子に変化があり、それはダイレクトにはちみつの収穫量に影響します。だからこそ、三浦さんは巣箱を置く場所に始まり、蜜を採取するタイミング、害虫対策に関することなど、みつばちへの気配りがとても細やか。みつばちが嫌がるダニを、農薬を使わずにピンセットでつまみ出すといった信じられないような手間も、惜しまずにかけるのです。

こうしてみつばちとの共同作業で生まれた採れたてのはちみつを、そのままの状態で届けたいと、三浦さんが見極めた「今」というタイミングで収穫。その日のうちに瓶詰めし、巣箱内と同じ温度帯で保管しているとのこと。こうすることで蜂場(巣箱を置いてある場所)で味見をした時の花の香りや味がそのまま閉じ込められ、なおかつ熟成しているけれどサラリとした舌ざわりの「屋我地島はちみつ」ならではのおいしさが保たれるのです。

食べることと、それ以上の楽しみも

「みつばちは、はちみつだけでなく、蜜ろうやプロポリス、ローヤルゼリーなど、はちみつ以外にもたくさんのものが作られるんです。しかもそれぞれの生産物は、抗酸化作用があったり、栄養価がとても高かったりと素晴らしいもの。さらにみつばちの生態は興味深いことが多いので、研究している人が世界中にたくさんいる。自分にとってこんなにおいしくて面白いものはなかなかないですよ」と三浦さん。

そうした興味深さから、三浦さんははちみつ以外に蜜ろうクリームの生産をしたり、ワークショップでみつばちを身近に感じて暮らす楽しさなどを伝える活動をしています。蜜ろうクリームは、実際に使った人から保湿力の高さをとても喜んでもらえたり、肌の弱い人でも天然由来なので安心して使えるなど、とても評判とのこと。
はちみつも、蜜ろうクリームも、もっともいい状態で届けることを一番に考え、そのための手間を惜しまない。そこには、届ける人たちに喜んでほしいという気持ちはもちろん、みつばちたちが一生懸命生み出したものを決して無駄にしないという気持ちも込められているのです。

2019年10月19日(土)に、おきなわBee Happyの三浦さんによる採蜜ワークショップを開催します。
詳細はインフォメーションページにてご確認ください。

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